ピルは少量であれば無料でもらえる?

ピルは日本国内だと避妊のためという目的が非常にクローズアップされるようになっていますが、実際にピルが持つ力はそれだけではありません。
女性ホルモンの補充による女性特有の体調不良の解消や、妊娠のために女性機能を維持すると言うような目的でも使用されることがあります。
しかしながら、ピルは医薬品であるためにそれを無料で調達するということは基本的にできません。
時折「少量であれば無料でもよいのでは」というような声もあるのですが、少量であろうが多量であろうが、無料配布というのは基本的に行えないものなのです。
そうなると薬物の乱用が招かれてしまいますし、無料で調達した少量のピルを集めて、結局多量のピルとして転売すると言うような構図ができるリスクがあります。
そのため日本国内では基本的にそうした無料配布はあり得ないのですが、実はアメリカと言う国だと事情が少々異なります。
アメリカは日本とは異なる点がいくつもありますが、その中でも特に大きいのが「医療保険は自己負担である」というところです。
日本は国民皆保険の制度があるために一部の例外を除き誰でも医療機関での治療は三割の負担で受けられるようになっています。
ですがアメリカにはそうした制度が無いためにピルなども完全な自費負担での処方が原則となっており、そしてその中では「ピルが必要なのに手に入れることができない」という人もいるのです。
そうした状況に対応するため、アメリカではPlanned Parenthoodという非営利組織が運営する施設があります。
ここでは経済的事情などで望まない妊娠・出産をしてしまう人や性病に罹る人を守るための活動が行われており、そこでは必要に応じてピルの処方もされているのです。
ただこれはあくまでもアメリカの話ですから、日本国内にいる限りは日本国内のルールを順守することが必要だということは忘れないようにしましょう。